Halo公式サイトをご覧いただき、ありがとうございます。美容師のさとしです。
ついに、
ついに、
ついに!
Haloヘイロー1周年となりましたーーーーーーーーー!!!!!
皆様、ありがとうございます!!!(≧▽≦)
1パターンな出だしで申し訳ありませんw
最近Twitter、Voicyに加え、YouTubeにも手を伸ばし、ブログがすっかりご無沙汰してしまっている…。
というかむしろブログは「書きません!」宣言まで先日したとかしないとか…。
しかし、今日は語らせて下さい!
愛すべきHaloが1周年を迎えたこの日に、ただただ今の心情をつらつらと書き連ねたいと思います。あ、なので今日はとくに有益な話はたぶんないです(´Д⊂ヽどうかお許しください。。。
- さとしのメールアドレスは「トリートメント」
- Haloヘイローをつくったきっかけ
- Haloヘイローで一番大切にしてること
- Haloヘイローをすべて作り直した理由
- おわりに
【さとしのプロフィール】
・「くせ毛」の悩みをカットとヘアケアで解決するプロ
・美容師歴20年以上の経験から得た知見を発信
・激戦区にてサロンオープン丸10年
・Twitter:@satoshi_halo
・ Voicy『さとしの髪がキレイになるラジオ』
さとしのメールアドレスは「トリートメント」
皆さん、メールアドレスお持ちですよね?
あれってどうやって決めましたか?
僕も顧客の皆様のアドレスを管理させて頂いたりするので、いろんなアドレスのつくり方を拝見したりします。
名前をもじって、誕生日的な意味ある数字や言葉を入れて、ノリで好きな言葉入れて、etc…。
僕はですね。20歳の時からずっと同じアドレスなんですけど、
当時好きだった
トリートメントの名前です笑。
要はですね。オタクです笑
たまたま好きなものが美容だったので、今はわりと喋ったりとかも好きなんですけど、
これ、もしハマったのが使う方ではなくて、つくる方だったら。
私はおそらく一言も話さない研究者になったんじゃないかと思います。
そのくらいオタク気質なんです。
Voicyを聞いてくださってる方はご存じかと思いますが、
私は、元々高校生活の中で遅刻欠席早退100回以上。
「誰でも受かる」
と言われた美容学校に
すべて不合格。
となるくらい社会不適合者なんですよね。
でも捨てる神あれば拾う神ありということで
(ただの不合格を「捨てられた」と他責にしてることはスルーしてください)
それが縁で、生涯の恩師に出会いました。
「美容学校落ちるって、おまえどんだけバカなんだよ」
高校卒業後、どこにも行く当てもない
途方に暮れながら面接に来た18歳に、その社長は爆笑でした。
「バカすぎて面白いから雇ってやるよ。」
私は美容学校に全部落ちたことが理由でその会社に受かり、美容師見習いを始めました。
(美容師免許は働きながら取得する制度を利用)
はっきり言って、私は学校が大嫌いでした。
私はいじめられてもないし、不良でもないし、友達もいましたが、学校がキライだったんですよね。行かなくなりました。
なんか授業が退屈だったんですよね。
「こんな時間を過ごして将来なんの役に立つんだろう」
いつもそう思っていました。今はそんな過去の自分を蹴り飛ばしたいです笑
でも、そんな風に不満ばかり感じながら過ごしてきた自分にとって
美容師
という仕事は天職でした。
「学びが面白い。」
人生で初めての感覚でした。
やっぱり美容師は直接お客様と触れることができるから、だから直に声を頂ける。それが嬉しかったんですよね。
当時の50代以上の方はみんながやってたパーマ。
専門用語で言うとオールパーパス。いわゆる「おばちゃんパーマ」とうのがありました。
美容師になる前は、
「なんでみんなあの髪型にするんだろう…?」くらいに思っていたのに、
技術を学んで、やりたい人たちの気持ちを知って、細かいこだわりをもって
丁寧にブローする。
そうすると、お客様から「あなた、うまいわねえ」と喜んでいただける。
もう、おばちゃんパーマ、大好きでした。
もちろん失敗もたくさんしました。
新人の頃は、お客様に
「前髪のブローはこうやってやるのよ」
と、逆に指導して頂いたこともあります。
でもそんなことも、本当に嬉しかったんですよね。
勉強することで、喜んでくれる人がいるっていうことがいつも自分を勇気づけてくれました。
…。
なんか、このブログめちゃくちゃ長くなりそうですね…。
一応、Haloの話をしようと思って書き始めたので、美容師としての馴れ初めの話はこの辺にしておきます(笑)
要はですね、
私、美容について「だけ」はかなりオタクなんです。
勉強大好き。美容について「だけ」は。
なんでですね、
その当時人気だったトリートメント。
それにドハマりしていた私は迷わずその名前をメールアドレスに使いました。
おそらく今では美容師でも誰も覚えていないようなトリートメントの名前。
それをアドレスにするくらい美容に夢中だったんですよね。アドレス見ながらニヤニヤしてましたw。
そんな新人時代を過ごしてから、
おかげさまでたくさんの素敵な先輩たちに指導され、
僕は美容業界の沼にどんどんハマっていきました。
カット…。
カラー…。
ダメージ…。
くせ…。
髪の老化…。
理想のヘアスタイルを実現しようとすると、いつも壁が現れます。
その都度、
それをクリアするために何が必要なのか。
必死でかき集めていました。
技術、知識、センス。
その傍らに、常にあったのが
ヘアケア
です。
学べば学ぶほど。
経験を積めば積むほど。
「お客様の理想を叶えるのにヘアケアは不可欠。」
これが確固たる答えとなっていきました。
当時のトリートメントは、ケラチン・コラーゲン・シルクの3種類に分かれるパターンが多かったですね。基本は今もこのイメージですが、やはり年々ヘアケア理論も進化します。
タイプ | 質感 | 当時の特徴 |
ケラチン | ふわふわ | ・細毛を強くする ・ハイダメージ用 ・パーマカラーに適している |
コラーゲン | しっとり | ・くせ毛、多毛に向いている ・乾燥しやすい髪を保湿 ・まとまりやすくなる |
シルク | サラサラ | ・パサつきを防ぐ ・ツヤが出る ・熱ダメージのケアに向いている |
基本は変わりませんが、今ではこれらの特徴が一成分の影響で左右される、という考えはないかもしれませんね。
もっと複合的な処方のバランスが、今のヘアケアにおいては重要だと感じています。
Haloヘイローをつくったきっかけ
理想のスタイルを実現するために、ヘアケアにもッとこだわろうと思った私は、
はじめはシャンプーを髪の状態によって使い分けることから始めました。
皆さんもご存じの通り、
美容室で行うトリートメントは、自宅でやるものとは全く質が違います。
質が違うという言い方が不適切に感じるくらい、
とにかく完全に別物なんです。
なので僕は、新人の頃から、常にお客様に「サロントリートメント」を提案してきました。
特に「カラー、パーマをするのに同時にトリートメントをしないなんてありえない!」そのくらいの気持ちでした。
これは今でもそうで、現在私が担当しているお客様は90%以上の方にトリートメントは毎回して頂いております。
もう10年以上担当している方がほとんどなんですが、それでも続けて下さっているのはお客様自身もその効果を実感してくれているからだと感じています。
その、サロントリートメント。
それもやはり「どんなシャンプーと合わせるかで結果が変わる」
ここが一番気になっていたところでした。
サロントリートメントは、トリートメントとはいえ、
どちらかと言えば施術メニューとしてけっこうしっかりめの薬剤です。
髪への定着力も高めです。
だから、シャンプーを失敗したからと言って全く効かないことはないのですが、
とはいえ、シャンプー次第で結果が変わらないわけではないんです。
シャンプーは重要です。
だから私は、業界内での噂にアンテナを張り、
常に最新最高のヘアケアをサロンにはラインナップしていました。
その中から、「今日のゲストの髪に最も合うものを選び、スタイルを完成させる」
そのように毎回の施術の中でシャンプーを使い分けるサービスを始めたんです。
これが10年くらい前の話です。
そこから、毎年毎年、最新のヘアケアがリリースされるたびにその商品をテストし、
自社内ランキングが更新されるとすぐに商品の入れ替えをする。
どんどん新しいヘアケアが提案される。
そんな時期が続きました。
そんなあるとき、メーカーさんとこんな話をしていました。
「もっと○○なシャンプー使いたいんだけど、そうゆうの出さないんですか?」
『いや~、今の開発予定にはないですね』
「そうゆう新商品出しそうな他社の話聞きます?」
『やりそうなのはA社かB社ですけど、聞かないですね」
そうか…。A社、B社もやってないなら当分出ないのかな…。
そのとき、心から落胆したのを今でも覚えています。
当時のヘアケアもいいものばかりだったんですが、もう次のイメージができてたんですよね。
お客様に提供したいヘアケアのイメージが。
そこで、ふと、思いついたんです。
「ないなら、
自分でつくればいいじゃん」
こうして、Haloをリリースすることが決まりました。
この結論にたどり着いたときは、心が清々しかったです!協力してくれた皆様に本当に感謝しております!
Haloヘイローで一番大切にしてること
Haloをリリースすることが決まってからは本当に大忙しでした!
まず、製造を請け負ってくれるメーカーを探して交渉するところからです。
現在、Haloの製造は株式会社パリ―化粧品さんが請け負ってくれていますが、当時はあと他に三社ほど交渉していました。
その中でもパリ―さんに決めたのは、僕がHaloで絶対に実現させたかった
毛髪補修成分
と
天然成分
の融合に対して、豊富な実績や処方技術を持っていたからです。
Haloの香りは、香料をほとんど使わず精油を中心に処方しておりますが、この香りもパリ―さんでないと実現できなかっただろうなと、本当に感謝しています。
余談ですが、
Haloのシャンプートリートメントの香りを決める際には
スタッフ同士
ケンカになるんじゃないかくらい意見が全員違いました(笑)
とくに揉めたのは、イランイラン。
おかげさまで今は「Haloの香りが好き」と言って頂けることが本当に多くて、私としても一安心です。
たぶん、これで結果が出なかったら
「だから言ったじゃないですか!」
って言いだすスタッフが絶対いた笑
話が前後しますが、
香りを仕上げたのは本当に最終段階。
そこまで、Haloは完成までに
約2年
かかっています。
僕が一番大事にしていたのは、
「お客様も年を取る。当然なことだけど、そこに対してのケアをしないことにはこれまで以上の満足は得られない」
つまり、エイジングダメージのケアです。
当時はまだヘアダメージと言えばカラーやパーマ、摩擦や熱によるものがほとんどでした。
しかし私は「これからの髪の問題は老化だ」と確信していました。
髪だけキレイにしていても、お客様の求める美容に届かなくなる時がきてしまう。
だから、
最優先項目は
PPT系界面活性剤
を使うこと。
これはもう絶対条件でした。
とにかく、界面活性剤。ここでケアしないと髪質やくせの悩みは解決しない。
トリートメントに関しては
しっとりつるつるを求めない。
あくまで
素髪感
を大切にして、それをキレイにつくること。
しっとりよりふんわり、
つるつるよりサラサラ。
ふわサラ質感こそが、これからの大人髪のベースづくりにふさわしい
と考えました。
Haloヘイローをすべて作り直した理由
実際に取り組んでみると
シャンプートリートメントをつくることは想像以上に大変でした。
髪に対しての有効性を主にして仕上げたシャンプートリートメント。
使えたもんじゃありません(笑)
質感ごわごわ。
仕上がりキシキシ。
扱いやすさ皆無。
正直、初回の制作分については絶望的な完成度でした(´;ω;`)
「ちょっとムリかも…。」
正直、そのように思いました。一瞬ね。いや、一週間くらい。
ただ、同時に実感していたのは、
「ヘアケアづくり難っ!
おもしろっ!!!」
ということでした。
元々、トリートメントが好きでドハマりして夢中になったヘアケア。
これまで知らなかったこと、
たとえそれが失敗に関するものだったとしても
新しい経験は僕にモチベーションを与えてくれました。
「絶対、いいものつくってやる」
私は現役美容師かつ経営者でもありますが
そのときは、はっきり言って
採算度外視。
完全にこのマインドに入っていました。
(いま冷静に考えると、ヤバいやつです笑)
コスト一切見ずに、ただただ試作を繰り返しました。
これは本当に面白いところなんですが、
皆さん、無臭のシャンプーやトリートメントって使ったことはありますか?
人ってね、
触感だと思っているものも、実は嗅覚の影響を受けているんですよ。
嗅覚だけではないかもしれない。
きっと五感すべてが同時に働いてるんでしょうね。
何が言いたいかって言うと、
臭いトリートメントの仕上がりがいくら良かったとしても、判断できません笑
最初はびっくりしました。
心地いい香りを含む成分が入っていないと
いわゆる原料臭みたいになってしまうのですが
まあいい匂いじゃないんですよ。
で、そのいい匂いじゃないシャンプーやトリートメントの質感を的確に判断する。
これメチャクチャ難しかったです笑
(いい香りがする他社の既製品ふつうに使いたいんですけど…)
スタッフみんなそう思ってました(たぶん)笑
皆さん気をつけて下さい。
つまり、新しいヘアケアを「汚れたお風呂」や「散らかったリビング」等で使うと、正しくその効果を判断することができてないかもしれないってことです。
私たちは、なんとか鼻と手の感覚を分離させながらどんどん試作を繰り返し、
あるていど形になったらお客様に使って頂き、感想を募りました。
完全に研究者モードだった自分たちを、
皆さんの声が整えてくれて、暴走し始めていた感覚が元に戻ったように感じることは何度もありました。
やっぱり作り手の立場だけになってしまうと目線も曇ってしまいますよね。
第三者が違う立場で意見をくれること。本当に有難かったです。
頂くご意見には、好感触なものから、バッサリと失格の烙印を押されるものまで様々でした。
それらの意見に目を向けながら、
Haloをどの方向に修正していくべきかを考えました。
私がヘアケアをつくるうえで大事にしていたのは
使いやすさ
気持ちよさ
です。
使いたくなる。
これはヘアケアにおいて超重要項目だと思っています。
だって、どんなに髪に有効な化粧品でも、使わないとキレイになりませんからね!
お客様の継続を助ける。
ここが本当に重要です!
僕はリリースから3年以上たった今でも、Haloシャンプートリートメントを使うだけで心地いい気分になります。だからシャンプー3分もtらくありません(笑)。でも冗談抜きにこういうことは大切ですよね。髪や地肌のケアももちろん大切ですが、なにより毎日美容を楽しめること。それがキレイにつながる近道です(^^♪
そう考えていたこともあって、
最初の数回の試作は絶望的でした…。
こんなに使いたくないシャンプー見たことない。
本気でこう思うくらい、最悪だったんです?
ごわごわ、キシキシ、泡立たない、なんか臭い…。
なんじゃこるぁ~~~~~~~~!!!
何度も叫びました(心の中で)
何度も泣きました(心が)
だからですね、
お客様に二度目のサンプルをお渡ししたときに
「今回のスゴイ好きだった!」
って言われたときはもう本当に嬉しかったです。
やっと光が見えた!
そのくらいの気持ちでした。
Haloの制作が始まってから1年が過ぎていました。
でも、かけた時間への後悔はなかったですね。
最初がマズ過ぎたので、「ようやくここまで来れた」という達成感が勝っていました。
こうした紆余曲折もありましたが、
順調にいけば、
Haloは一年ちょっとで完成するはずだったんです。
しかしそこで事件がおきました。
あるとき、他社の新製品をいつものようにテストしていたら、
「…なにこれ。めっちゃいいんですけど」
Haloのリリースを1カ月後に控えて、スケジュール調整をしていた頃でした。
いや…、ちょっと待てよ。
これHaloよりいいじゃん。こんなシャンプー出るなら、今のHaloリリースしても意味ない。
そう思ってしまいました。
そうなんです。
お客様に一番いいものを提案したい。
そういう想いでつくり始めたHaloなので、
明らかに他にいい製品が出てきたら、なんのためのHaloなのか、と。
そこから一気に急旋回。
方向性を修正します。
その他社の新製品を徹底的に研究してそこの良さを学びました。
そして、その学びからHaloをブラッシュアップさせたんです。
結果として、
この時の計画変更が、今のHaloのロングセラーをつくることになりました。
そのときに取り入れた、Haloの髪の質感づくりによって
目指す素髪感に、さらに上品ななめらかさを加えることに成功したんです。
完成には更に1年費やしてしまいましたが、
これによって、くせ毛の方たちからの支持を確固たるものにすることができました。
もし、あのまま仕上げていたら、お客様からの
「Haloを使い始めてから髪質が良くなった」
「自分に合ってるってすごい感じる」
「シャンプー選びに迷う必要がなくなった」
などの、本当に有難い
お客様からの嬉しいお声を頂くことはなかったと思います。
そのときは衝撃でしたが、そのシャンプートリートメントには今でも本当に感謝しています。
(ちなみにその商品は今では生産されておりません。僕も大好きな尖ったメーカーだったんですが、コロナ過で会社が事業撤退することになってしまいました)
おわりに
そんなこんなで、やっとのことで完成したHaloは、
実店舗販売としては今年で4周年。公式オンラインとして丸1周年を迎えました。
未だに毎年業績を塗り替え続けています。
入れ替わりの激しい美容業界でこの結果は
私が言うのも何なんですが
スゴイです。
周りのメーカーさんに
「なんでうちでつくってくれなかったんですか」
と言われます笑
いや~、でも本当に、嬉しいんですよね!
このHaloを通して、
顧客の皆様のことだったりとか、
世の中の化粧品のことだったりとか、
自分自身の求める美容像だったりとか、
いろんなことと向き合うことができました!!!
おかげさまで、今ではもう20年を超えるキャリアとなりましたが
今でも楽しく美容と向き合えています。
最初は、
「Haloは自分たちの美容の結晶だ」
くらいに思っていました。
でも最近はなんか改めてHaloから気づかされることも多いです。
本当にキレイな大人の素髪感ってなんだろう。
とかね。
どうしてもちょっと作り込みすぎちゃったりするんですよね。
Haloを使ってくださる喜びの声を聞くと
「髪が扱いやすくなった」
「自分の髪が好きになった」
という声が本当に多いです。
それを聞くたびに、
私が提供したい美容は
未体験の新しさとかではなくて、
その人が持つ、自分らしさの表現
なんだなあって思い出させられます。
生まれた子供に学ばされるような(笑)
そんな不思議な感覚で、これからもHaloと付き合っていきたいと思います。
なんかいつにもまして
めちゃくちゃ今日は長文でしたが
ここまで読んでいただいたことを感謝します。
いつも本当にありがとうございます!
これからもキレイを楽しんでいきましょう!